2008年9月議会 宮地の個人質問

【1】子どもたちを無用な競争に追いやる

 全国学力・学習状況調査平均正答率公表について


【質問】
知事は市町村に「平均正答率」の公表を求めている。
ランキングによっていたずらに競争を煽り、地域間の格差意識を固定化することになる。
公表は「児童生徒の学力面での成果と課題を具体的に文章で説明、教育課題を明らかに
する」との立場を堅持すべき。

【回答】
本調査で測定できるのは学力のうちの特定の一部であり、学校教育の一側面でしかない
ことを踏まえ、序列化や過度の競争につながらないよう配慮して文章標記で結果公表
してきた。
調査結果の平均正答率の公表については、都道府県別平均正答率の公表と同様
ランキングだけが一人歩きし、市町村間の序列化が生じる可能性がある。
子ども・保護者・学校の意見を大切にしながら教育委員会として、結果公表のあり方を
判断していく。

【要望】
文部科学省の「実施の前提」条件が崩れた場合、
全国学力・学習状況調査からの離脱も選択肢として検討すべき。

【2】教育条件を守ろう~大阪維新プログラムへの対応を


【質問】
①教育予算は子どもたちの学びや生活にとって「セーフティネット」。
 教育委員会はどう考えるか。
②小学校警備員配置事業、夜間中学校就学援助費と補食給食費補助金、教職員削減、
 人権教育副読本「にんげん」配布見送り等に対する市の見解と対応は?

【回答】
①子どもの安心・安全をはじめ学習環境に関わる重要な事業ばかり。
 事業手法の工夫で今年度の事業は継続する。
 来年度に向けては府に強くはたらきかけ財源確保に努める。
②警備員配置、夜間中学生への援助は行なう。
 教職員削減に伴う影響を食い止めることは府に強く要望する。
 人権読本「にんげん」配布中止については、新たな人権教育学習教材の開発提供を
 府に強く要望する。

【要望】
教育予算は未来への先行投資。西欧では1学級20人前後が当たり前。
子どもたちの学びをきめ細かく見るには教職員配置を手厚くすることが必要。
教育環境整備は市の重要な役割。少なくとも、後退が無いように要望する。

【3】市民参加の議論を!「今後のごみ分別収集」について


【質問】
①プラスチックごみを可燃物にすることは大きな政策変更。
 市民を巻き込んだ議論が必要ではないか。
②プラスチックを燃やしても安全であることへの「保障」を確保する体制づくりが
 必要ではないか。

【回答】
①「豊中市廃棄物減量等推進審議会」での審議をもとにプラスチックごみの
 「包装容器リサイクル」とその他廃プラスチックの焼却を決めた。
 パブリックコメントも実施し、意見集約に努めた。
②豊中伊丹クリーンランドでは現状の排ガス処理技術でダイオキシンなどの発生・排出は
 防止できる。他の環境負荷物質も監視している。

【要望】
今までの「ごみ分別・減量」意識が後退しないよう、丁寧な市民への説明を行なうこと。
しっかりしたモニタリング体制で故障や事故にも対応し、環境面での安心・安全を十分に
確保すべき。


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