2016年9月議会 宮地の個人質問

障がい者福祉に係る諸課題について6点の質問をしました。

【1】ショートステイにおける医療的ケアについて


【質問】
 障がい者総合支援施設「みずほおおぞら」が開所したが、ショートステイでの
 医療的ケアの必要な方の受け入れはどのようになっているか。

【回答】
 現時点では受け入れが出来ていないが、日中支援の受け入れから、必要な医療的
 ケアの内容や夜間の支援体制など課題を解決し、実現にとりくむ。

【要望】
 当事者・保護者は待ち望んでいる。
 早急に課題解決に向け努力されたい。

【2】ミドルステイ以降の地域移行について


【質問】
 「みずほおおぞら」の入居施設は、3~5年のミドルステイをうたっている。
 地域移行をどのようにとりくむのか。

【回答】
 同施設には「つながりルーム」という地域移行訓練施設があり、訓練・相談支援に
 努める。また、第三者機関が地域移行のとりくみの推進状況を確認する。

【要望】
 障がい者の地域生活を保障する受け入れ先がなければ進まない。
 「障がい者グループホーム」整備方針を着実に実行すること。

【3】障がい者の入院中のヘルパー利用について


【質問】
 現在、障がい者は入院中にはヘルパーを利用できず、「こだわり」や
 「自閉的傾向」の強い方などは安心した入院生活を送ることが出来ない。
 入院中のヘルパー利用をどのように考えるか。

【回答】
 本年3月に障害者総合支援法の改正もあり、医療機関への入院時も利用を可能
 とする方向性が打ち出された。当事者の意見を踏まえ対応していく。

【4】入所障がい者の移動支援


【質問】
 保護者も高齢化している中、豊中市外の入所施設に居住する重度障がい者が
 医療機関等への移動支援を利用することはできないか。

【回答】
 施設入所者の通院時のヘルパー利用は施設が提供すべきサービスであるが、
 個別の相談を受ける中で状況に応じてサービスの調整を行いたい。

【5】障がい者の機能訓練について


【質問】
 医療型児童発達支援センターしいのみ学園での理学療法や機能訓練などについて、
 成人後の継続的な支援をどのように考えるか。

【回答】
 引き続き訓練等の必要な18歳以上の方は、障害福祉センターひまわりの機能訓練と
 連携して対応に努める。また、相談支援や訪問支援等を充実させ、ニーズに応えていく。

【6】補助犬に対する支援について


【質問】
 盲導犬・介助犬・聴導犬などの補助犬を貸与された方は、経済的負担を負わねばならない。
 飼育料、登録代、医療費が自己負担であり、生活が困窮すると手放さねばならなくなる
 可能性もある。市として、支援制度を設ける必要があるのではないか。

【回答】
 補助犬は補助犬ユーザーにとっては生活上必要なパートナーであり、
 家族ともいえる存在。先進自治体のとりくみを研究していく。

【要望】
 研究するとの答弁は極めて残念。
 長期に入院された場合は多くの費用が必要となる。
 補助犬制度を周知する意味からも、公的支援制度の実施を求める。

【意見】
 相模原事件発生後、ネット上で加害者の発言に同調する声が見られた。
 社会の奥底に、障がい者を排除・排斥する考えが、いまだ強く横たわっている。
 豊中市においても、障がい者グループホームの設置を拒絶するような動きが散見される。
 市は毅然として、障がい者の地域生活を支える事業を進捗させ、偏見のない社会を
 築かねばならない。

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