2015年度 文教常任委員会 決算質疑 (2016/10/12)
子ども未来部
教育委員会
子ども未来部
【1】「障害のある子どもへの支援の基本的な考え方」について
【質問】
今年9月に策定された「障害のある子どもへの支援の基本的な考え方」 は、豊中市としての
方向性を示すもの。計画や方針ではないが、決定に際し市民意見を求めるべきではないか。
今年9月に策定された「障害のある子どもへの支援の基本的な考え方」 は、豊中市としての
方向性を示すもの。計画や方針ではないが、決定に際し市民意見を求めるべきではないか。
【回答】
「考え方」は、18歳までの障がいのある子どもを支援する関係機関が 共有すべき方向性と
して行政内部でまとめたもので、市民意見公募は行わなかった。
「考え方」は、18歳までの障がいのある子どもを支援する関係機関が 共有すべき方向性と
して行政内部でまとめたもので、市民意見公募は行わなかった。
【要望】
「障害」のとらえ方は「医療モデル」から「社会モデル」に大きく転換しているが、
この「考え方」に十分反映されているとは言えない。「発達段階の促進」を強調し、
「障害の克服」を想起する支援のあり方のみに陥りかねない。
次期改定時には障害当事者や市民意見募集を行うべき。
「障害」のとらえ方は「医療モデル」から「社会モデル」に大きく転換しているが、
この「考え方」に十分反映されているとは言えない。「発達段階の促進」を強調し、
「障害の克服」を想起する支援のあり方のみに陥りかねない。
次期改定時には障害当事者や市民意見募集を行うべき。
【2】障害児相談支援・保育所等相談支援事業について
【質問】
両事業は保護者があゆみ学園・しいの実学園等での子どもの発達に関 する相談を行い、
集団の中でも生活をスムーズに進めるための助言をす る事業だが、課題は無いか。
両事業は保護者があゆみ学園・しいの実学園等での子どもの発達に関 する相談を行い、
集団の中でも生活をスムーズに進めるための助言をす る事業だが、課題は無いか。
【回答】
保護者が申請しなければならない事業で、子どもの「障害」に対する受容がなければ
開始されない。適切な助言が必要であると認識している。
保護者が申請しなければならない事業で、子どもの「障害」に対する受容がなければ
開始されない。適切な助言が必要であると認識している。
【要望】
集団の中で生活する際の課題は保育所等でこそ認識できる。
保護者の申請がなくとも、両学園と保育所等での連携を深め、子どもの育ちを集団の
中で育むとりくみを強化されたい。
集団の中で生活する際の課題は保育所等でこそ認識できる。
保護者の申請がなくとも、両学園と保育所等での連携を深め、子どもの育ちを集団の
中で育むとりくみを強化されたい。
【3】こどものつぶやき展
【質問】
「子どものつぶやき展」は、保育所等での子どもの言葉やしぐさから子どもたちの姿を
描き出し、一人の人格としての成長を見守る視点を市民に提 供している。
今後どのようにすすめるのか。
「子どものつぶやき展」は、保育所等での子どもの言葉やしぐさから子どもたちの姿を
描き出し、一人の人格としての成長を見守る視点を市民に提 供している。
今後どのようにすすめるのか。
【回答】
市役所ロビー・子育て支援センター・公民館などでの展示を行い、子どもの人権の
大切さを市民に伝える役割を持っている。地道に継続したい 。
市役所ロビー・子育て支援センター・公民館などでの展示を行い、子どもの人権の
大切さを市民に伝える役割を持っている。地道に継続したい 。
【要望】
広く保護者・市民に知っていただくため、展示の拡大、リーフレットの作成、
子育ち・子育てポータルサイト「とよふぁみ」への掲載などをすすめるべ き。
広く保護者・市民に知っていただくため、展示の拡大、リーフレットの作成、
子育ち・子育てポータルサイト「とよふぁみ」への掲載などをすすめるべ き。
【4】児童養護施設設置に関して
【質問】
豊中市はじめての「児童養護施設」の開所が遅れている。なぜか。
豊中市はじめての「児童養護施設」の開所が遅れている。なぜか。
【回答】
設計変更や地域説明に時間を要している。
来年4月は無理だが、できるだけ早期の開所をめざす。
設計変更や地域説明に時間を要している。
来年4月は無理だが、できるだけ早期の開所をめざす。
【要望】
市長公約としてとりくむ事業であり、遅滞は遺憾。
小中学校の新年度に 間に合わず、子どもたちの負担をさらに重くする。
学校も受け入れ準備を進めている。しっかりと対応すべき。
市長公約としてとりくむ事業であり、遅滞は遺憾。
小中学校の新年度に 間に合わず、子どもたちの負担をさらに重くする。
学校も受け入れ準備を進めている。しっかりと対応すべき。
【5】子ども家庭相談事業について
【質問】
子ども相談課の相談事業に対するニーズは高い。
夜間の相談対応はどのように行うか。
学校現場との協力はどのように進めているか。
子ども相談課の相談事業に対するニーズは高い。
夜間の相談対応はどのように行うか。
学校現場との協力はどのように進めているか。
【回答】
来年度開設予定の児童養護施設に、夜間の「こども総合相談窓口」の
委託を予定している。教育委員会から指導主事が兼務で対応にあたり、
虐待対応など学校との協力体制も前進している。
来年度開設予定の児童養護施設に、夜間の「こども総合相談窓口」の
委託を予定している。教育委員会から指導主事が兼務で対応にあたり、
虐待対応など学校との協力体制も前進している。
【要望】
子どもの電話相談は、相談相手を身近に感じることが重要。夜間相談での
相談者の人選が大切。教育委員会と協力して子どもの悩みに応える
相談体制づくりを進めるべき。
子どもの電話相談は、相談相手を身近に感じることが重要。夜間相談での
相談者の人選が大切。教育委員会と協力して子どもの悩みに応える
相談体制づくりを進めるべき。
【6】放課後等デイサービス事業
【質問】
障害のある子どもたちの放課後や長期休業日の見守りを行う「放課後デイ
サービス事業」は、利用者が日替わりとなり安全管理に不安があった 。
昨年、不幸にもその懸念が当たり、若竹町の事業所で児童の死亡事故が
発生した。安全面の監督をどうするか。
障害のある子どもたちの放課後や長期休業日の見守りを行う「放課後デイ
サービス事業」は、利用者が日替わりとなり安全管理に不安があった 。
昨年、不幸にもその懸念が当たり、若竹町の事業所で児童の死亡事故が
発生した。安全面の監督をどうするか。
【回答】
同事業の「指定・指導・監督」は大阪府の権限だが、府と協力し定期的な
施設訪問を通じ安全確保に努める。
同事業の「指定・指導・監督」は大阪府の権限だが、府と協力し定期的な
施設訪問を通じ安全確保に努める。
教育委員会
【1】外国人英語指導助手(AET)派遣事業
【質問】
外国人英語指導助手(AET)派遣事業が、2016年度より「公募型プロポーザル」による
契約となった。変更内容はどのようなものか。
外国人英語指導助手(AET)派遣事業が、2016年度より「公募型プロポーザル」による
契約となった。変更内容はどのようなものか。
【回答】
公募型プロポーザルで入札を実施し、約2500万円の上限契約となった。
小中学校での活動時間が増加し、事業開始時期も早い所では8月からの実施となった。
公募型プロポーザルで入札を実施し、約2500万円の上限契約となった。
小中学校での活動時間が増加し、事業開始時期も早い所では8月からの実施となった。
【要望】
ネイティブの英語を体験し言語活動を活性化するためには良質な人材を確保し、
年度当初から事業を開始するため、前年度の契約が実施できるよう検討を行うべき。
ネイティブの英語を体験し言語活動を活性化するためには良質な人材を確保し、
年度当初から事業を開始するため、前年度の契約が実施できるよう検討を行うべき。
【2】「豊中市いじめ防止基本方針」および「各学校いじめ防止方針」
【質問】
法に基づき「いじめ防止方針」などが出来たが、成果は上がったか。また、課題は無いか。
法に基づき「いじめ防止方針」などが出来たが、成果は上がったか。また、課題は無いか。
【回答】
いじめ問題に対する理解が深まり、より多くの大人が子どもの気持ちに寄り添い、
相談を受けとめる体制づくりが進んでいる。
大人が子どもに寄り添うことを大切に協働することが重要だと考える。
いじめ問題に対する理解が深まり、より多くの大人が子どもの気持ちに寄り添い、
相談を受けとめる体制づくりが進んでいる。
大人が子どもに寄り添うことを大切に協働することが重要だと考える。
【意見】
学校において、いじめを生じさせない集団作りを支援することがまずは大切であり、
教育委員会として支援すべき。子どもの気持ち、特にいじめられている子どもが
どのようにしたいかということに応えることが大人の責務。
親同士の対立関係を生じるような対応になってはならない。
学校において、いじめを生じさせない集団作りを支援することがまずは大切であり、
教育委員会として支援すべき。子どもの気持ち、特にいじめられている子どもが
どのようにしたいかということに応えることが大人の責務。
親同士の対立関係を生じるような対応になってはならない。
【3】学校教育充実支援事業
【質問】
小中学校13校では、豊中市が雇用した教職員を活用し学校総体を支援する事業が
進められ、大きな成果を上げている。更に拡充する必要があるのではないか。
小中学校13校では、豊中市が雇用した教職員を活用し学校総体を支援する事業が
進められ、大きな成果を上げている。更に拡充する必要があるのではないか。
【回答】
事業を行っている13校では児童生徒の学びへの集中度の高まりが向上するなど成果を
上げている。特に、30時間の非常勤講師での対応に比べ、フルタイムの常勤講師の場合は、
さらに大きな成果を上げている。優秀な人材を確保し、事業の拡充に努めていきたい。
事業を行っている13校では児童生徒の学びへの集中度の高まりが向上するなど成果を
上げている。特に、30時間の非常勤講師での対応に比べ、フルタイムの常勤講師の場合は、
さらに大きな成果を上げている。優秀な人材を確保し、事業の拡充に努めていきたい。
【要望】
教育委員会だけでなく市全体の事業拡大の合意形成に努力されたい。
教育委員会だけでなく市全体の事業拡大の合意形成に努力されたい。
【4】給食センターのアレルギー対応
【質問】
児童のアレルギー対応マニュアルの策定はどこまで進んでいるか。
アレルゲン除去食の提供の予定は。
児童のアレルギー対応マニュアルの策定はどこまで進んでいるか。
アレルゲン除去食の提供の予定は。
【回答】
マニュアルは最終案を学校関係者に提示しており、年度内には公表できる予定。
アレルゲン除去食は次年度から走井学校給食センターで開始する予定だが、
2学期にはモデル校で試行したい。
マニュアルは最終案を学校関係者に提示しており、年度内には公表できる予定。
アレルゲン除去食は次年度から走井学校給食センターで開始する予定だが、
2学期にはモデル校で試行したい。
【要望】
給食でのアレルギー事故を防ぐために必要なマニュアルが間もなく完成するが、
すべての関係者で共有・実施することが重要。
除去食提供のモデル校は学校の協力なくしてできない。
丁寧な説明と合意形成を行い進めること。
給食でのアレルギー事故を防ぐために必要なマニュアルが間もなく完成するが、
すべての関係者で共有・実施することが重要。
除去食提供のモデル校は学校の協力なくしてできない。
丁寧な説明と合意形成を行い進めること。
【5】学校規模と通学区域に関する課題の解消に向けた基本方針
【質問】
東泉丘小学校の通学区域変更で、約半数の児童が来年度から南丘小学校に通学する
ことになるが、保護者・地域からどのような課題が提起されたか。
東泉丘小学校の通学区域変更で、約半数の児童が来年度から南丘小学校に通学する
ことになるが、保護者・地域からどのような課題が提起されたか。
【回答】
通学路の安全対策、普通教室の確保、南丘小学校の受け入れ態勢の整備、
地域コミュニティ支援などが要望としてあげられた。
通学路の安全対策、普通教室の確保、南丘小学校の受け入れ態勢の整備、
地域コミュニティ支援などが要望としてあげられた。
【要望】
豊中で初めての大がかりな通学区域変更であり、万全の態勢で児童・保護者・地域の
不安感を払拭し信頼を得ることが必要。
そのことが他の通学区域の変更の課題解決の信頼感につながる。
豊中で初めての大がかりな通学区域変更であり、万全の態勢で児童・保護者・地域の
不安感を払拭し信頼を得ることが必要。
そのことが他の通学区域の変更の課題解決の信頼感につながる。
【6】ブックプラネット事業について
【質問】
ブックプラネット事業は、この5年間で1億7千万円を投入し、今後も年間4600万円もの
維持費が必要な事業。どのような成果が出ており、課題はないか。
ブックプラネット事業は、この5年間で1億7千万円を投入し、今後も年間4600万円もの
維持費が必要な事業。どのような成果が出ており、課題はないか。
【回答】
公共図書館と学校図書館を一体的に活用する事業で、児童生徒の図書貸し出しが飛躍的
に伸びている。また、図書館を活用した授業も活性化し実践事例の蓄積も進んでいる。
ただ、学校総体として授業での図書館活用が出来ているとは言い難い。
公共図書館と学校図書館を一体的に活用する事業で、児童生徒の図書貸し出しが飛躍的
に伸びている。また、図書館を活用した授業も活性化し実践事例の蓄積も進んでいる。
ただ、学校総体として授業での図書館活用が出来ているとは言い難い。
【要望】
淺利市長のリーダーシップもあり全小中学校に学校図書館司書が配置され、
図書館を活用した授業の基盤は整備されてきた。学校図書館教育のカリキュラムを
全校で実効あるものにするためには、司書教諭が活動できる環境が必要。
本当に意味での子どもたちの「学力」を高めるためにも更なるとりくみが必要。
淺利市長のリーダーシップもあり全小中学校に学校図書館司書が配置され、
図書館を活用した授業の基盤は整備されてきた。学校図書館教育のカリキュラムを
全校で実効あるものにするためには、司書教諭が活動できる環境が必要。
本当に意味での子どもたちの「学力」を高めるためにも更なるとりくみが必要。
【7】寄り添い型学習・生活支援事業
【質問】
少年文化館で行っている「寄り添い型学習・生活支援事業」は
初期の目的を果たしているのか。
少年文化館で行っている「寄り添い型学習・生活支援事業」は
初期の目的を果たしているのか。
【回答】
一昨年までの4年間は生活保護受給世帯の中学3年生~高校2年生が高校進学し
卒業するまでの支援を行うため福祉事務所と協同して実施してきた。
昨年度は経済的な理由で塾へいけない中学3年生に限定した事業となった。
今年度、福祉事務所との連携を回復し、保護世帯に家庭訪問等を行い
中学3年生の進路指導に活かされている。
一昨年までの4年間は生活保護受給世帯の中学3年生~高校2年生が高校進学し
卒業するまでの支援を行うため福祉事務所と協同して実施してきた。
昨年度は経済的な理由で塾へいけない中学3年生に限定した事業となった。
今年度、福祉事務所との連携を回復し、保護世帯に家庭訪問等を行い
中学3年生の進路指導に活かされている。
【要望】
福祉事務所との連携を再開し、顔の見える関係で「学習・生活」支援を再開、
参加生徒数も増加している。
進学後の支援もできるよう、他の学習支援事業との連携強化を求める。
福祉事務所との連携を再開し、顔の見える関係で「学習・生活」支援を再開、
参加生徒数も増加している。
進学後の支援もできるよう、他の学習支援事業との連携強化を求める。
【8】学校施設の整備について
【質問】
熊本地震では耐震化された体育館で、窓ガラスや壁の破損などで避難所として
使用できない事態が生じた。また、車いす対応トイレがないため多くの方が苦労した。
豊中市の状況は?
熊本地震では耐震化された体育館で、窓ガラスや壁の破損などで避難所として
使用できない事態が生じた。また、車いす対応トイレがないため多くの方が苦労した。
豊中市の状況は?
【回答】
昨年、学校施設の非構造部材(窓・壁・照明など)を点検した。
校舎に先駆けて体育館の非構造部材耐震化に着手する。
多目的トイレは小学校で41校中17校、中学校で18校中5校の体育館にあったが、
老朽化して使用できないものもあった。修理等で対応する。
できないところは、今後検討を行う。
昨年、学校施設の非構造部材(窓・壁・照明など)を点検した。
校舎に先駆けて体育館の非構造部材耐震化に着手する。
多目的トイレは小学校で41校中17校、中学校で18校中5校の体育館にあったが、
老朽化して使用できないものもあった。修理等で対応する。
できないところは、今後検討を行う。
【要望】
大規模災害時の避難所となる小中学校体育館の非構造部材を含めた耐震化と
多目的トイレの整備は急務である。
大規模災害時の避難所となる小中学校体育館の非構造部材を含めた耐震化と
多目的トイレの整備は急務である。